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作品紹介

谷ノ上朋美ひとり芝居
「旅立ちの詩(うた)~彼女たちの羅針盤~」
あらすじ~

同窓会で久しぶりに再会した女性たち。乗り越えてきた人生の波の底に浮き彫りになる様々なマイノリティの苦悩。

自分の容姿に自信が持てず整形を繰り返してしまう遠山美咲。誰かに愛されたくて愛を手に入れたくて、もがく中での望まぬ妊娠。シングルマザーでひとり子育てに悩みながら「死にたい、生まれ変わりたい」そんな思いで日々を過ごしている。

 

子どもの頃から「秩序に従うこと、秩序を乱さないこと」が正しいと信じて生きてきた本間貴子。自分が同性愛者であることが受け入れられず、男女の「こうあるべき」からはみ出してしまった自分にどう決着をつければいいのか日々悩みながら生きている。

 

学生時代から、みんなを励まし勇気つけてきた看護師の佐渡美都。不妊に悩み「ありのままの自分」を受け入れられないことが自分ごとになったとき、どう自分と向き合うのか葛藤の日々を過ごしている。

 

「普通」になりたい。

「普通」でありたい。

「普通」ってなに?

 

欲しいものが手に入らない、今の自分を受け入れられない、生まれ変わりたい。

それぞれの思いはどこへ向かうのか。

〜この作品で伝えたいこと〜

 

誰だって欲しいものが手に入らないと苦しいし悲しい。そんなときは

 

悲しんでもいい。

苦しんでもいい。

 

その気持ちに蓋をする必要はない。

 

だけど、

欲しいものが手に入らない、そんな自分はダメだって責める必要はない。

 

どんな自分もダメじゃないから。

 

ありのままでいい。

自分らしく生きる。

 

観てくれた人が、そんなことに気付けるきっかけになって欲しい。

 

いつか、すべの人が、本当の意味で

生きやすい幸せな社会になるために。

​舞台演劇を通じて、何か少しでも心が動いて明日への1歩になれば幸いです。

ひとり芝居「旅立ちの詩〜彼女たちの羅針盤〜」公演実績

 

2018年11月  H30クレオ大阪中央男女共同参画コラボ型セミナー 主催:大阪市立男女共同参画センター中央館(2公演)

2019年06月  企業セミナーイベント 主催:一般社団法人チェンジアカデミー

2019年09月  堺市政130周年2019年度コクリコさかいのつどい 主催:大阪府堺市男女共同参画センターコクリコさかい

2019年12月  宇陀市男女共同参画集会  主催:奈良県宇陀市・宇陀市教育委員会 共催:桜井宇陀人権擁護委員協議会

2020年01月  富田林市男女共同参画フォーラム「Be -inひろっぱ」 主催:大阪府富田林市・「Be -inひろっぱ」実行員会

2020年12月  男女共同参画フォーラムinそうじゃ 主催:岡山県総社市・総社市ネットワーク「波」

2021年07月  天理市人権教育研究会研修会 主催:天理市人権教育研究会

2021年09月  枚方市ウィル・フェスタ  主催:大阪府枚方市人権政策室

2021年11月  大東市男女共同参画集会(配信公演)主催:大東市人権室

2021年12月  MCTProjectプロデュース特別公演 主催:MCTProject、株式会社ピュアモノローグ 協賛:有限会社イサオビル

2022年03月  「私たちの生きる道」コラボイベント 主催:株式会社playjob 株式会社ピュアモノローグ

2022年07月  吹田市男女共同参画集会 主催:吹田市男女共同参画センターデュオ

2022年08月  桜井市男女共同参画集会 主催:桜井市人権室

2022年12月  守口市ヒューマンライツフェステバル 主催:守口市人権室

2023年02月  沖縄ツアー3日間(宜野湾市、沖縄市、那覇市)主催:株式会社ピュアモノローグ(4公演)

2023年02月  大阪府高槻市早春ふれあいトーク 主催:高槻市人権まちづくり協会第四中学校区地区単位会

2023年06月  南紀白浜演劇祭「S」主催:南紀白浜演劇祭実行委員

2023年07月  島根県立大学「ジェンダーと文化」授業公演 主催:島根県立大学

2023年09月  東京渋谷 企業セミナー 主催:株式会社ラーニングS(2公演)

2023年11月  大阪市「ル・クロ・ド・マリアージュコラボセミナー」主催:きっかけマリアージュ

2023年12月 大阪市 ひとり芝居5周年記念 山里ブラザーズコラボ公演 主催:有)イサオビル 株)ピュアモノローグ

計26公演

公演予定

​スケジュールをご覧ください。→こちら

ご鑑賞いただいたお客様の声

■「普通」とは何か?深く考える時間になりました。多数派を正とし、他の生き方を誤りとするこの世の中に疑問を持ちました。普通とは何かわからなくてもすべてが普通とは何か分からなくてもすべてが普通と呼べる世の中になるといいなと思いました。

■ひとりでこんなにステキなおしばいを作れるってすごいなぁと感動しました。面白かったです。公演後のお仕事のお話も、とてもためになりました。私は今、中3で不登校です。うつぎみだった頃や人間関係でつまづき自分が大キライで、ずっとくるしかったのですが、今回のげきで自分を受け入れてみようと思えました。そしたら少し楽しく生きていけそうです。 

 

■自分自身が体験し感じられたこと、実体験からのこの話をつくられたからこそ、心に届くお芝居ができるのだと心に響きました。後ろを向いていたり、心を閉ざしたりしながら、それでも前を向いたり周りの人に何かできることを考えておられる気持ちの持ち方にすばらしいと思いました。私にはまだまだ人の立場に立って本当に感じられているのか自信がありません。一生懸命お話をされている姿がとても神々しいと感じました。この経験が自分の中の意識が変わるきっかけになれば良いなと思います。

■こんなに涙があふれ、心が動き人生の色んなことを感情で思い出した経験したお芝居ははじめてです。感動ということばとはまたちがう、心の底から何かがあふれだす素晴らしすぎるお芝居でした。これまで人より多くたくさんのステージなどを観てきましたが、この感覚、感動は言葉がでてきません。心のふたが外れたような、自分の中のかくしていた感情、過去があふれてしまい、涙が止まりませんでした。今日、このお芝居に出会えたこと人生の宝になるような経験です。本当にありがとうございました。

■「ありのままの自分でいい。」ということばが心に響きました。私の心の波が立ったことで広がることがあるとわかりました。「何もできない」と思っていた自分が少し救われました。

■今回のテーマは重くなりがちで大切だけれどもなかなか学習する機会の少ないものではないかと思います。しかし、演劇の内容が演者さんの実体験や身近な人たちの話からつくられているということを聴いて、改めて演劇の中の台詞に対する重みが変わったように感じました。私の友人にはバイセクシャルの人がいたり、自分が不妊治療の末生まれた子どもだという経験もあり、自分としても関心の高いテーマでもあったので、今回の講座に参加できて改めて、自分の中で考えを深める機会となりました。このような内容を今後、中学生たちに伝えていきたいと思います。

 

■私は中学校の先生として、生徒に何かを伝える仕事をしています。日々、生徒たちに伝えられることは何か、私が伝えたことで生徒が変わってくれればいいなと思い教壇に立っています。でも、私は自分に自信がありません。「こんな自分がえらそうに生徒たちに何を言っているんだ。」と落ち込むことがあります。教壇に立つことが怖くなることもあります。なので今日の公演はとても心に刺さりました。痛いくらいに。自信はないけれど、こんな自分でもいいんだと思うことができました。自分の感じたことを人に伝えたいと行動を起こしている谷ノ上さんがとてもかっこいいと思いました。

 

■人は自分に対しわがままになった時、無意識に(自分では気づかずに)周囲に悪意をぶつけてしまうことがあります。そのことを、今の私の中にある周囲のことを考えずにぶつけている一面をふり返ることができました。「自分が自分らしくありのままに」「人は何もできなくても価値がある。」「普通とは」心に残る言葉、考えさせる言葉、谷ノ上さんありがとうございました。

■今日の一人芝居の中にはLGBT、不妊、産む産まないの選択、孤立した育児の問題等、自分や自分の周りの人が多く悩んでいることが入っていて、正直しんどかったです。それは、逆に言えばちゃんと向き合わずに過ごしていたのだと気づかされました。相手の思いを分かっているつもりになっていることがたくさんあります。自分自身を認めることから相手を認めることにつながると子どもたちに伝えてきましたが、自分はどうなんだと突き付けられた気がします。

 

■様々な境遇、思いを抱えた人々…そして、ご本人の思いも強く伝わるお芝居でした。今の自分をありのまま受け止め、生きていくこと、今の社会ですべての人がそう生きていけるようになっていきたいなと思いました。みんなの普通ではなく、自分自身で生きていきたいです。

 

■一人芝居をはじめて観ました。一人でやっているとは思えないくらいとても引き込まれました。歌声もすごくきれいでした。人権のことについて、話として聴くよりも話ことばで訴えかけられることで、すごく心の中に入ってきました。人とちがうことで自分を責めてしまうことは、誰にでもあるのかもしれないなといろんな状況下の人が登場するお芝居を観て思えました。そんな時に、その人の心に寄り添える人になりたいなと思います。「自分で、ありのままでいいと思える」「自分が楽しい」、心に残りました。

 

■素晴らしい演技、歌に心が奪われました。現代の問題をすごく身近に感じ、本当にすぐ側にその人がいるような、そんな気持ちになりました。「朝」という字にかくされていた意味は心にぐっとささるものがあり、すごく励まされ力をもらいました。この研修に参加できて本当に良かったです。

 

■一人芝居の内容が自分自身のことや経験されてきたことがもとになってできているということもあり、すごく伝わりやすくわかりやすかった。きっと本音でありのままのことばなんだと感じた。「自分が自分であることを許していく」「人はそこにいるだけで価値がある」ということばが特に心に残りました。うけもった子どもたちの顔や姿が浮かんできました。心にたったさざ波を大事にしたいと思います。

主催者様の感想

■谷ノ上さんがご自身のさまざまな経験を通じて制作されたお芝居からも、響く歌声からも、ご自分の気持ちを飾らず率直にお話しされる講演からも、谷ノ上さんの生きづらさを感じている人を救いたいという思いや、「あなたは、あなたのままで、そのままでいいんだよ」と思っておられる気持ちが伝わってくるものでした。

「人権」や「男女共同参画」は、自分とは関係がないと思われてしまいがちなのか、本市の男女共同参画イベントは、参加者の少なさに悩んでいました。本市のご出身であることから、谷ノ上さんにご縁をいただきいつもとは手法を変え、お芝居を通して考えていただけることを期待して実施しましたが、結果として会場が満席になるほどの方に参加していただくことができました。お芝居だと参加することへのハードルが低かったのかなと考えています。

 参加者アンケートでは、自分の経験と照らし合わせた感想が多かった印象を持ちました。観る人にダイレクトに伝わり「自分事」として受け取っていただきやすいお芝居ならではの効果ではないでしょうか。また、多くではないですが、若い年代の方々の参加者があったことも驚きで、特に不登校だという学生さんから「自分が大嫌いで苦しかったけれども、この芝居で自分を受け入れてみようと思いました」という感想をいただけたことが、私が担当者として、谷ノ上さんにお願いしてよかったと、一番心に残っていることのひとつです。お芝居で取り上げられている個別のテーマは、若い方にはイメージしにくいのではないかと心配もしましたが、谷ノ上さんが抱いておられる強い思いや、お芝居や講演に込められたメッセージは、年代 を問わず届くのだと実感しました。 今後もひとりでも多くの方に、谷ノ上さんが作り出す世界に触れていただけることを願っています。 ※追伸:谷ノ上さん演じる貴子さんの横っ飛びは必見です笑                

(富田林市人権・市民協働課・北村奈緒さま)

■人はそれぞれ、生きづらさや、人に言いたくないことなど、色々な思いを抱えながら日々の生活を送っていると思います。「人にはそれぞれの生き方がある」「人の目を気にせず自分らしく生きる」ありふれた言葉であり、みんな頭ではわかっていることです。しかし、気持ちで理解できているかというと、これがなかなか難しい。これらのことが気持ちにスッと入ってきたのは、お芝居という手法と谷ノ上さんの表現力の高さからだと思います。
谷ノ上さんにひとり芝居をお願いした理由は、いつも通りの講演会ではなく、気軽に「お芝居観に行こうかな」と足を運んでいただけたらという思いと、観劇の機会がなかなかない田舎のまちで、文化的なことに少しでも触れていただけたらいいなという思いからです。初めての試みに不安と期待が入り混じった気持ちでいっぱいでしたが、結果は、想像をはるかに上回る本当に素晴らしいものでした。質の高い内容は勿論のこと、谷ノ上さんの演技力や歌唱力の高さ、そして内側から出てくる「伝えたい」という気持ち。お芝居を通しての「あなたはそのままでいいよ」というメッセージが観客の心に響き、会場は感動に包まれました。谷ノ上さんの「人の役に立ちたい」というまっすぐで一生懸命な思いがひしひしと伝わってきて、谷ノ上さんにお願いして本当に良かったと思いました。また、「感動した」「涙が出てきた」というアンケート結果も多数いただき、ひとり芝居を上演できたことを嬉しく思っています。「自分を受け入れる」 簡単なようで難しいことですが、それが人の心に届き、少しでも生きづらさを解消できるものを提供すること、また、色々な人を認め合い尊重する社会を構築すること、それらがいかに大切かということを改めて感じました。これをご縁に、機会があれば、また谷ノ上さんにお願いしたいと思っています。

今後のますますのご活躍をお祈りしています。          

(宇陀市役所 人権推進課 小野綾子さま)

■劇中での一幕にあった「普通ってなに。」ということばは人権感覚を育む上で、おとなも子どもも共に問い続けなればいけません。マジョリティが形成するあたり前がマイノリティのあたり前なのかを問い続ける必要があります。

ご公演では、谷ノ上さんの圧巻の演技や歌声が、天理市人教の会員の心を魅了しました。普段の講演学習会とは違ってLGBTQ、不妊、虐待等々、「こうあるべき」を説くのではなく、劇中の谷ノ上さんの所作や芝居の内容から、「もしかしたら自分の周りにも…」「もしかしたら自分にも…」と会員の一人ひとりが「自分ごと」として心に留められ、自らをふり返り考える貴重な機会となっていました。我々教職員は子どもという宝物を輝かせ未来を展望する重要な役割があります。この一人芝居では改めて子どもを「ひとりもひとりにしない。」という原点に立ち返ることができ、明日からの子どもへよりそう力となりました。「普通ってなに。」や「あたり前」を問い続ける方法は違いますが、思いは変わりません。谷ノ上さんの芝居が全国津々浦々と広がり一人でも多くの方が自らをふり返る機会に出会っていただきたいと願うばかりです。

 我々教職員も「普通ってなに。」や「あたり前」を問い続けていきたいと思います。この度は天理市にまた新たな「さざ波」を立てていただきました。感謝申し上げるとともに、谷ノ上さんの更なるご活躍を微力ながら願っております。

(天理市人権教育研究会 田名後 潤様)

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